一万年前から食べられてきた「元祖健康食品」
ミネラルやビタミンが発見されるずっと以前から、人類に栄養食品として人気があった食べ物があります。そのひとつが「牡蠣」でした。古くは歴史の教科書の初めにも出てくる「貝塚」。ここで一番多く発見されたのが牡蠣の殻でした。つまり、人類は一万年以上も前から牡蠣を食べ続けているのです。更に歴史を紐解くと、牡蠣のエピソードは続々と登場します。
西洋の牡蠣好きな歴史上の人物
西洋では、牡蠣欲しさにイギリス遠征を企てたと言われるジュリアスシーザーをはじめ、戦場でも牡蠣を食べ続けたナポレオン一世、一度に100個以上の牡蠣をたいらげていた文豪バルザックなど、歴史上の人物と牡蠣の逸話がたくさんあります。
東洋の牡蠣好きな歴史上の人物
東洋でも、釈迦の時代から栄養食として食べられた記録がある牡蠣のスープ、古代中国では体に良い調味料であったオイスターソースなど、すでに健康食品としての地位を確立していたようです。
戦国の武将・武田信玄や儒学者の頼山陽など、日本でも牡蠣ファンはたくさん知られており、歴史上で見ても、牡蠣はいわば天然の健康食品の元祖とも言えるのです。